2010年11月アーカイブ

 今日、安曇野市歯科医師会での勉強会がありました。欠損補綴。小児歯科とは無縁のお話でしたが、興味深い症例がありました。 

 初診時、28歯の全歯数があり、根治1歯、前歯う蝕処置の25歳の女性が、数年後には臼歯が残根状態になるまでに、進行。 初診時も上顎口蓋側のエナメル質がATT様に解けていましたが、原因不明。

数年後、逆流性胃酸過多で入院後に、来院時には残根に。

 25歳の初診時に、胃酸で歯が解ける状態になるということは、、、その前に胃や食道に、辛い症状があるあるはずです。それを問診時にも話さないのは、何か他にも原因がありそう。摂食障害によるおう吐症? 全歯に歯冠補綴をしても、また、数年後の状態が心配になりました。

初診時に、全身的・精神的な疾患を問診票に書いてくださると聞きやすいのですが、そうでない場合は、何処まで、聞いて良いのか迷うことがあります。

摩訶不思議

 10月中旬、「昨夜からのたうちまわるほど痛がって、座薬をいれた」と4歳10カ月の男の子来院。左下の奥の虫歯が、神経まで取らなくてはいけないほど、大きな穴。でも・・・・駐車場から大きな泣き声。お母さんが玄関からやっと引っ張り込んで、診療台までもなんとか連れてきて、、泣いたまま、治療開始、泣きながら帰宅。

その後も、お薬変えるだけの治療でも、大騒ぎ。毎回、駐車場からの泣き声で、Kaiクンが来たのが解りました。

 でも・・・・今朝はニコニコ来院???。右下の奥に麻酔を使って神経処置する予定で、準備を整えていましたが・・・。このご機嫌の良いチャンスを、大変な治療で泣かせてしまってはいけない。と急きょ、予定変更。麻酔を使わないで、前歯の治療をしました。バキュームも、エアーも、もちろん削ることも、全部できました。この様子なら、なんでもできそう。次回は右下奥の治療をしましょう。

 前回も泣いたままの治療でしたが、終わった後は泣きやんで、家に帰ってから、「今度は泣かない」と宣言していたそうです。「今日、歯医者に来る夢をみたよ」と夢の中でも、頑張っていたそうです。子供って、不思議。前回までの、大騒ぎがなかったことみたい。

BRONJ

相澤病院口腔病センターの顧問であり、信大口腔外科の名誉教授である倉科憲治先生による、「ビスフォスフォネート系製剤(BP)と顎骨壊死(BR0NJ)」と題したご講演がありました。

 

発症の契機となる抜歯・重度歯周病・インプラント・顎骨折等以外に、明らかな原因が無い場合も14~21%あるといわれ、骨露出による疼痛と感染、排膿、顔面部の膿瘍形成などをともない、患者さんにとって苦痛を伴う難治性の疾患といえるBR0NJとは、本当に怖い疾患だと感じました。

 

悪性腫瘍の発生だけでも、患者さんにとっては辛いことなのに、その治療に使用されるBP製剤よって、栄養となる食事がとれないほどの、新たな苦痛が生じる。まだ、確立されてないといわれる発生機序と治療方法が明らかになることを願います。

 

小児歯科研究会でのスタッフの会が上田市で開催されました。年に1度、スタッフと一緒に勉強をします。 今回は、上伊那生協病院の管理栄養士の有賀先生tと医療衛生専門学校の言語聴覚士(ST)の武村先生のご講演でした。

疾患や老化で摂食や嚥下に障害が出ると、誤嚥性肺炎や窒息、脱水や低栄養の問題が生じます。それより・・・・

毎日、3度の食事以外にも飲んだり食べたり、間食も甘食も大好きな私は、食べる楽しみの喪失により、生きる気力がなくなりそう・・・。

有賀先生は、そのような患者さんに真心をこめた食事を提供し、STとともに食を通してのリハビリを担います。 ただ柔らかく、細かくしただけのきざみ食ではなく、豆腐やレンコン、くず粉などやゲル化剤の利用により、食べる意欲を引き出す献立を考えています。

 試食した嚥下ピラミッドにあてはめられた、市販の介護食は・・・レベル0~レベル5まで、どれにも大きな差は感じられませんでした。でも、そのわずかの差を感じる患者さんのために、 ゴックンと飲み込む間の0.5秒の事を考えた、食材、大きさ、硬さ、水分量、調理方法、、、細部にわたる気配りと情熱が感じられた勉強会でした。

おから

おからパン.JPG娘が、高校の化学の実験で 大豆から豆腐を作り、

とても、美味しかったそうで、家でも作ってくれました。

(そういうことは、復習できてエライ!)

で、当然 沢山のおからもできるので、私はおからのパンと、クッキーを作成。

豆腐も、パンもクッキーも 花◎でした。 

無脾臓症候群

内臓は、体の中で左右非対称にできていますが、何らかの原因で左右が対称的に形成されることがあります。

本来、脾臓は胃の左側にある握りこぶし大の臓器で、古くなった赤血球を排除したり、免疫の働きをします。でも、臓器が左右対称で、右半分の臓器が発達している場合、左にある脾臓がない場合があり、心臓も、右心室、右心房だけで形作られた状態になります。

心臓の働きが十分でないために、血液凝固による塞栓を防止するためにワーファリン、アスピリンの服用が必要になるようです。 

3歳の新患。内服との関係は解りませんでしたが、歯石の沈着があり除去に来院されました。お母様も今まで、気をつけていたようで、むし歯のないよい歯でした。これからも、むし歯にならないよう、予防のお手伝いをしたいと思います。